やくしま森祭りとは?

屋久島に新しいおまつりを ~音楽祭&ごみゼロ祭り~

島の未来を担う子供たちは、生演奏を聴く機会が多くありません。
そこで子供たちからお年寄りまで家族みんなで楽しめる音楽祭を目指し島に良質な生きた演奏を届けます。 
従来は「ごみを捨てないで」という呼びかけのみで留まっていた祭りから
ごみを主催者側が出させない「ごみゼロ祭り」を成功させ、
これから不可欠になってくる祭りのモデルケースを作り環境を守る方法を確立させます。
島の自然をいつまでも大切にしていくためにも、
島に暮らす人たちと島外から来る人々の環境への意識を高めます。
満月の日、全てが満ちていくのを自然の中で感じ自然への畏怖の念、感謝の心を呼び戻します。
そして満ち欠けと共にずっと続けていける祭りを目指します。

自然環境を大切にすることを掲げたイベントやコンサートが世界中各地で開催されている今。 
日本で初めて世界自然 遺産に登録された屋久島。 
ここ屋久島から世界に発信するメッセージは「自然と人に感謝する」 
その想いを共感できる人たちの輪を拡げ紡いでゆくというもの。 
とてもシンプルでありながら奥深く心に響くものを伝えたい。 
「ありがとう」ただそれだけの想いで。 
満月が輝く屋久島の空の下で、キャンドルで灯された緑の森の中で、みんなの笑顔と一緒に自然に感謝し、 
そして出会った皆様に感謝し、生かされている自分を大切にしたい。 
ここにしかないもの、ここでしかできないこと、みんながいるからできること。 
やくしま森祭りは 
Native  自然のまま、本来の、素朴な、生まれもった、故郷、原点を大切にするProjectです。

発起人:池田綾子・大野睦

池田綾子の想い

山の頂きにそびえる太鼓岩から見た景色は鮮烈でした。
「命」を目で見られるとしたらきっとこんな景色だろうと思いました。 
自分と山々の境目がなくなって、大きなサイクルの中に取り込まれていく。 
街育ちの私には、生まれて初めて生命の本質に触れたような大きな感動がありました。
そのとき森の案内をしてくれたのが大野睦さんでした。 
二年前、屋久島に住むことになったある恩人のために、一曲の歌を書き下ろしてから、 
屋久島がどんどん近づいてくるような感覚があって、音楽をする人間として、この島に
何かできないかと考えていたときのことです。 
彼女とはすぐに意気投合し、彼女の話は心に染みてきました。 
生きた音楽を聴く機会のあまりないここ屋久島に、 
子供から大人までみんなで楽しめる音楽祭を届けたい。 
そう強く思うようになりました。 
でも音楽祭をするためには、この豊かな自然を傷つけない方法が必要でした。 
森に受け入れてもらう音楽の持ち込み方を考えていくうちに、色々なことを学び、 
今人間が直面している環境の問題にもたどり着きました。 
コンサートをしても、終わった後には大量のゴミが散乱して、本当の趣旨は一体

何だったのかというようなことがないように、枠組みを一から考え直して、本質的に 
美しいお祭りを組み立てることが必要でした。 
そうして、純粋な塊でできた結晶が「やくしま森祭り」になったのです。 
山々に囲まれた野原に満月の光。 
ろうそくの灯、人々の歓声と、音楽。それだけで十分でした。 
私たちの世代から、その次の世代へ、何百年も受け継がれて残る音楽祭にしたい。 
それは人が、音楽が、この島のサイクルの中にしっかりあるという証ではないかと思うのです。 
そうして、音楽はたくさんの人の心を渡り、全国を繋ぎ、屋久島のお祭りとして動き始めたのです。 

大野睦の想い

本当に自然に優しいことって何だろう。人が自然に立ち入らないこと? 
極論はそうなのかもしれません。 
でも、自然へ感謝する気持ち、自然を畏れる気持ち、それは自然に触れて初めてわかるもの。 
どれだけ文明を手に入れても、人は雨にうたれ、風に吹かれ、太陽に育てられ、月に動かされます。 
どれだけ日常の生活に追われて空を見上げることを忘れてしまっていても、毎日太陽は昇ります。 
きれいな川に入りたい、大きな木に登りたい、おいしい空気を吸いたい。 
それは自然に触れなければ感じることのない気持ち。 
生かされていることに感謝するのが祭りの本質であるはず。 
今、屋久島でしかできないこと、私たちができることがあるはず。 
そう考えて過ごしていた時に、仕事で池田綾子さんと出会いました。 
ロケでもののけ姫の森の前で初めて彼女の歌を聴きました。 
屋久島の神々へ歌うその声は歩く人々の足を止め、森へと響きました。 
そして、彼女から「屋久島でコンサートをしたい」と聞いたとき、 
たくさんの人に想いが伝わるような屋久島でしかできないコンサートをしてほしい。 
それは、屋久島の森の中でこそ意味があるものだと思いました。 
それから1ヶ月半後、再び屋久島を訪れた彼女に屋久島総合自然公園のステージを見てもらい、 
ここでやってほしい、本当に環境に配慮した、自然への感謝を伝えるコンサートを。 
それからたくさんの人々の協力がありました。 
私たちの話に耳を傾けていただいた方々が私たちの支えとなりました。 
皆様のご協力、ご支援、ご尽力に深く感謝しております。 
私たちの思いや力だけでは何も始まらなかったこの「やくしま森祭り」 
それでも私たちが最初に想ったことを大切にこれからも伝え続けていきたいと思っています。 

やくしま森祭りの趣旨

ふたりの想いに綴られている通り、屋久島への感謝、自然への感謝を伝えるイベントです。
満月の夜に、屋久島の森の中で、最小限の電力だけを使用しています。
出演いただくアーティストの方々もその趣旨をご理解いただき無償で来ていただいています。
屋久島に暮らす人々に生きた良質な音楽を屋久島に届けるために。
そして屋久島に暮らす人々も屋久島を訪れる人々も同じ思いになり、
その気持ちの証に、終わった後にゴミがひとつも落ちていない祭りを目指して。

やくしま森祭りができたのは

<池田綾子と大野睦との出会い>
2006年4月、RKB「味わいぶらり旅」収録で、旅人・池田綾子と案内人・大野睦として。
番組のバックナンバー:第1回放送・第2回放送・第3回放送